SAPコンサルタントの役割は、SAPシステムの導入やカスタマイズをサポートすることです。

SAPエンジニアが、設計や開発を主に手掛けるのに対して、SAPコンサルタントは、上流工程を主に担当します。SAPエンジニアは、顧客に直接会うことは少ないですが、SAPコンサルタントは、顧客に会ってガイドラインを作成したり、顧客向けの機能性報告書を作成したりします。SAPエンジニアは、SAPコンサルタントと連携して仕事を進めます。

SAPコンサルタントの具体的な仕事ですが、導入サポートとしては、パッケージシステムを使用してこなかった企業や、他社のERPパッケージを使用していた企業がSAPを導入する際に、システムやデータをSAPへ移行するのをサポートします。
業務系パッケージを使用したことのない企業に対しては、業務分析をし、改革のためのアドバイスをすることもあります。プロジェクトの進捗管理なども行います。

SAPコンサルタントは、企業が効率的にSAPを活用できるようにカスタマイズのサポートも行います。SAPはそのままでも使用できますが、カスタマイズすれば、業務を改善したり、経営を効率的に行っていくのに助けになります。

ただし、カスタマイズによって、不具合が起きたり、アップデートできないという事態も生じるので、カスタマイズが妥当かどうかを見極めることも重要な仕事です。

稼働後に、バージョンアップした時のサポートや使用方法についてわからない時にフォローするのもSAPコンサルタントの仕事です。システムの運用や不具合が起きた時のサポートも行います。